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加藤農園と作ったイージーパンツとバケットハットの話

二本立てで開催する『自然派ワインと鎌倉野菜とストリートアート』。イベントに向けて制作された加藤農園とのコラボアイテムとその制作秘話を、加藤農園の加藤忠幸さんとディレクターの長谷川昭雄さんに語ってもらいました。

加藤忠幸

鎌倉野菜を生産する加藤農園の4代目。有機農業に軸足を置き、自家栽培された野菜や生花を鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)で販売する。日々農作業に取り組みつつ、勤務するセレクトショップではディレクターとして活躍。

長谷川昭雄

ファッションディレクター、スタイリスト。雑誌『MONOCLE』や『POPEYE』のファッションディレクターを歴任後、フイナムとともにウェブメディア『AH.H』を立ち上げる。2020年〈NAUTICA〉のクリエイションディレクターに就任。

片面に〈NAUTICA〉のスピネーカ、もう片面には加藤農園のシンボルである「カ」をあしらった“NAUTIカ”ロゴを配置したバケットハット。

*バケットハットは9/4(土)13:00より抽選販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。

今回のMAGAZINEでは、加藤農園と制作したアイテムに迫ってみたいと思います。

作ったのは、イージーパンツとバケットハットです。どちらもカジュアルで夏らしいアイテムなんですが、普通に作ってもつまらないので、裏地をちょっと日本っぽくしてみました。

これ気になっていました。何か漢字が書かれているようですが。

はい。寿司屋の湯呑みみたいなイメージで、うちで採れる野菜を漢字でバーッと並べたら面白いかなと思って、筆を使って書いてみました。

よく見てみると“牛蒡”とか書かれていますね(笑)。

テキスタイルデザインが結構大変だったんだよね。やり直しにやり直しを重ねて、もうダメかもと思ったんだけど、加藤さんの手前止めるわけにはいかないから、行くとこまで行かないと、と思って。〈NAUTICA〉のデザインチームには、ちょっと無理してもらったんだよね。

文字の大きさとレイアウトが相まって、柄っぽく見えますよね。

うん。何十パターンも作ってもらって、このバランスに落ち着いたんだよね。結局1-2ヶ月ぐらいかかったんじゃないかな。

はい、頑張りました(笑)。

ありがとうございます。新鮮で良い感じだと思います。

良かったです。やりきった挙句に、加藤さんに「NO」と言われたら、どうしようと思ってました。

いやいや。皆があーだこーだ言って作ったものって、落ち着くところに落ち着くんですよ。逆に何も意見がないままスラーッと進んじゃうと、まぁこういうもんだよね、みたいな仕上がりになるんですよね。

予定調和にはない熱量が込められていますね。

インラインでこれをやってもしょうがいないし。スポットだからこそ、この異常なエネルギーが注がれていることに意味があるんだと思うんだよね。

分かります。こういう変なものがたまにあると良いですよね。冬物とかきっちりした服で、ちょっと変なことってなかなか出来ないし、夏物だからこそ出来ることですよね。

加藤さんや俺のことを知らない人がこのパンツやハットを手に取って、面白い!と思ってもらえる瞬間を大事にしたいですよね。

それ、俺も思いました。自分で作っているブランドでも毎回よく分からないテーマをタグに書いているんですけど、何も知らない人が、何これ?ってなることが大事なんですよね。これだけものがあると見逃しちゃうことがあると思うんですよ。だから引っかかりがあるのは良いことですよね。

それがパンツのスレキやハットの裏地というのが控えめで良いですよね。普通のようでいて、普通じゃない、みたいな。

そのギャップが良いですよね。やっぱ俺、ギャップが好きなんですよね。「お前、こういう感じで終わったんだね」ってなるより、「また変なものを作ったね」と言われたいですもん。

パッと見では柄のように見えるデザイン。まさかこれが漢字だとは誰も思うまい。リバーシブル仕様ではないけど、裏返しても使えないことはなさそう。

*バケットハットは9/4(土)13:00より抽選販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。

イージーパンツもバケットハットも表地には同じ素材を使っているんですか?

はい。洗いをかけたチノクロスを使っています。

パンツは元々ポリでシャカシャカした感じで作ってましたよね。

というと、当初はトラックパンツみたいな感じだったんですか?

うん。でも俺が嫌だと言ったの。コットンにしましょうって。

そうですよね。やっぱ農家と作るものだし、コットンの方が良いんじゃない?と思うんですよね。シワになりにくい機能素材とかありますけど、そんなの味がなくてつまらなくない?って、俺思うんですよ。

シワはあった方が良いですよね。

良い野菜は「味があること」だから、「味がない」のは個性を消しているような感じがするんですよね。機能素材の良いことも沢山あるけど、そういう服ばかりになってしまうとね。

コットンは畳んだときにカサが出るから、ポリとかナイロンの服に比べると邪魔なんですよね。でもコットンの汗を吸ってくれる感じだったり、シワの感じだったり、プリミティブな素材の良さを肌で感じると、やっぱりこれだなって思うんですよね。

今回は自然派ワインとの取り組みだし、だったらコットンで行こうよってなりますよね。

そうですね。缶ビールの良さってあるじゃないですか。ああいう感じって、化繊の良さに近いのかもしれないですね。でも自然派ワインだったらコットンの方が良いですよね。

あと、コットンが乾いたパリパリの感じとか好きなんすよね。

俺もすごく好きです。あれ最高ですよね。タオルも柔軟剤入れていないバサバサのやつとか良いですよね。

気持ち良いんですよね。

バサバサしている方が汗を吸ってくれそうな気もしますよね。

乾いたのに柔らかいって不自然ですもん。うちの雑巾なんかパキパキになっちゃいますからね。

一同笑

この手のハットはツバがピンと張りすぎていると味気ない。パンツのポケットに突っ込んだり、多少ラフに扱うぐらいが丁度良かったりする。

*バケットハットは9/4(土)13:00より抽選販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。

加藤農園とのコラボでパンツを作るのは、すごく自然な気がします。

うん、俺は普段、加藤さんの作るパンツばっかり履いているからね。ヒモのシステム(ウエスト裏のスピンドル)があることで、ベルトを通すパンツが面倒臭くなってきてさ。だからといって、加藤さんのマネして作るのもちょっと違う気がして。それでイージーパンツが良いんじゃないかって思ったんだ。形としてはチノパンなんだけど、腰回りはイージーパンツみたいな。

いや、俺的にはヒモがついたパンツって今は普通だと思うんですよね。どう考えても、夏にベルトをするのは面倒くさいですよね。

ベルト自体が見えないですからね。それがまた鬱陶しいですよね。見えないくせに重いみたいな。

あと俺、空港とかでベルトを取ったりすることがすごく嫌なんですよね。だったら、ない方が良いじゃんって。でもベルトループは付けちゃったりするんですよね。

あれはないとないで、変な感じになりますよね。

そうなんですよ。ベルトループがないとレディースのパンツみたいに見えちゃったりするんですよ。

うんうん。

今回はイージーパンツの仕様なので、ベルトループこそありませんが、ヒモのシステムは健在です。

そう。ウエストはギャザーとヒモで調整する。

ウエストをどう留めるかって大事ですよね。某ワークパンツみたいにフック留めになっていたりすると、ウエストを絞ると(フックが)外れちゃいますよね。そのくせ太いベルトは通らないから、ワークパンツと言いつつも、ちょっと欠けているところがあるなって思うんですよね。

そうですよね。

俺はパンツが好きだから、そういうところが気になっちゃうんですよね。

加藤さんのカリグラフィがあしらわれたイージーパンツのスレキ。右ポケットにはキーチェーンを付属し、さらにポケット下にはAirPodsなどを収納する隠しポケットを搭載するなど、凝りに凝ったディテールワークが見もの。

*イージーパンツは9/4(土)13:00より抽選販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。

 

やっぱ男のファッションってパンツが大事なんですよ。

本当にそう思います。パンツが全てですよ。

トップスをいくら変えても、パンツが変わらないと、印象って変わらないですよね。

うん。パンツの流れで靴があるんだけど、その接地面ってすごく大事なんだよね。パンツの太さと長さとクッションと靴のフォルムが全部セットになるから、パンツ次第で靴選びも変わってくる。でも、加藤さんの作るパンツはどんな靴にも合うんですよね。

テーパード具合が良いんですよね。裾口の感じが丁度良く出来ているから、太かろうか細かろうが落ち着いた感じになるんですよ。

このパンツのシルエットは大丈夫でした?

はい、大丈夫です。良い感じだと思います!とか言って、これでロールアップしていたらヤベーすよね。

いやいや、バッチリですよ(笑)。

やや強めにテーパードを効かせて、裾にクッションが生まれるように設計したイージーパンツ。靴を選ばない汎用性の高さは、加藤さんのお墨付き。

*イージーパンツは9/4(土)13:00より抽選販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。

『自然派ワインと鎌倉野菜とストリートアート』のWeek2では、コンビニバッグ(Conveni Bag)を販売します。

これ最高ですよね。サンプルの画像送ってもらって、一番ヤバイって思ったのはコレかもしれないです。ちょっと上がっちゃいましたもん。

多分〈NAUTICA〉史上一番の傑作ですよ。

日常の風景にスッと馴染む感じがありますよね。

うん。誰でも似合う。

「お前、なんでそんなバッグ持ってるの?」って絶対言われないやつですもんね。

そうそう。どんな格好をしていても違和感がないし、家に置いてあると、コンビニの袋にしか見えなくて、何度も捨てそうになった。それぐらいリアルなところがすごく気に入ってるんだ。

ホントそうですよ。

加藤農園のマークも入っています。

いや嬉しいですよ。これは楽しみだなぁ。

左はWeek1から販売するワイン用のエアキャップバッグ。右は「一番の傑作」と言わしめたポリエステル製のショッパー。強度抜群のリップストップ構造だから、2ℓのペットボトルを入れても問題なさそう。(文字デザインに多少の変更があります)(左)2,200円、(右)4,950円

自然派ワインイベントのお知らせ

先週のweek1に続き、今週末はWeek2を開催します。Week1で販売したワインやTシャツ、ブックカバーなどのアイテムの他、噂のコンビニバッグ(Conveni Bag)、さらに加藤農園で収穫した鎌倉野菜をご用意します。

 

【自然派ワインと鎌倉野菜とストリートアート Week2】

■日時

9月4日(土)13:00-19:00

9月5日(日)13:00-19:00

 

■場所

STACKS BOOKSTORE

(東京都渋谷区神山町42-2 神山Mビル2F)

 

*新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止あるいは延期の可能性があります。予めご了承くださいませ。

*商品は限りがあります。Week1で販売分が終了した商品については、Week2での販売はございません。

*イージーパンツとバケットハットは9/4(土)13:00より抽選での販売となります。応募方法はnautica.jpのインスタグラムにてお知らせさせて頂きます。