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NAUTICA JP for HBXの話

ちょっとしたご縁があり、グローバルカルチャーメディア、HYPEBEASTが運営するECサイト、HBXとコラボレーションを行うこととなりました。HBXのプラットフォームを通じて、世界中にNAUTICA JPのアイテムを届けるなんて、想像するだけでワクワクします。そこで今回のMAGAZINEでは、HYPEBEASTの副社長Vice President of Content Strategyを務めるArby Liさんをオンラインで繋ぎ、HBXとの取り組みについて話を聞いてみました。

Arby Li

香港生まれ。幼少よりイギリスで過ごし、2014年に香港に帰国。同年、インターンとしてHYPEBEASTに入社。SNS、セールスプロダクション部門などを経て、2018年より同メディアの編集長に就任。現在はVice President of Content Strategyを務めている。

長谷川昭雄

ファッションディレクター・スタイリスト。雑誌『MONOCLE』や『POPEYE』のファッションディレクターを歴任後、『HOUYHNHNM』とともにウェブメディア『AH.H』を立ち上げる。2020年、〈NAUTICA JP〉のクリエティブディレクターに就任。

画像左はポケTにピグメントダイ加工を施した、ここ数シーズンの定番アイテム。¥6,930 画像右はイラストレーターのNAIJEL GRAPHによるハンドレタリングロゴをあしらったバケットハット。¥4,400

今日はHYPEBEASTのArbyさんをオンラインで繋いでいます。

はじめまして。Arbyです。

宜しくお願いいたします。

Arbyさん、読者の方に向けて自己紹介をお願いできますか?

はい。私はHYPEBEASTにおけるContent StrategyのVice Presidentを務めています。

そして、HBXはHYPEBEASTが運営するショップである、と?

そうですね。HYPEBEASTは常に世界中のカルチャーの最もリアルな面を紹介しています。小売部門であるHBXは、このミッションに基づき、メンズ、ウィメンズ、ライフスタイルを始めとする250以上のブランドを取り扱っております。

250以上! HBXにおけるバイイングでは、どんな点を重視していますか?

弊社のユーザーは常にファッションの中で新しい文化のニッチさを求めています。そのため、HBXでは広く認知されているブランドとともに新鋭ブランドを常に探しています。

新しい文化のニッチさ、とは?

メインストリームにあるようなものではなく、個性的なもの、という意味ですかね。

サブカルみたいなものなんですかね。

そうですね。そのニュアンスに近いと思います。

オープンエンド糸を編み上げて、ガサガサとしたアメリカンコットンの風合いを再現したポケットT。今回の取り組みでは、このプレーンタイプとピグメントダイタイプの2種を揃える。¥6,490

Arbyさんは、既存の〈NAUTICA〉についてどんなイメージを持たれていましたか?

ヒップホップであったり、ストリートカルチャーに根付いたブランドと認識していましたね。

うんうん。

では、日本が企画する〈NAUTICA JP〉を認知したのは、いつ頃のことですか?

2-3年前ですかね。

とすると、リローンチしてすぐの頃ですね。

はい。エディトリアルチームを通じて知ったのですが、これまでの〈NAUTICA〉とは明確な違いを感じました。ブランドの伝統を踏襲したオーセンティックなスタイルで、ワードローブにあるアイテムと合わせやすい服だなと思いました。

今回の取り組みで新たに制作したデイリーグッズ。画像左はヨットのスピネーカに用いられるパワーリップを使用したコンビニバッグ。¥4,950 画像右はグラフィティライターのLURKさんスローアップをプリントしたビニール傘。¥2,970

リブランディングにあたり、長谷川さんはどんな狙いがあったのですか?

90’s古着をそのままなぞるようなことをしても面白くないと思ったんだよね。それよりブランドの生い立ちをきちんと辿った方がいいんじゃないかな?って。

NAUTICAの出自であるマリンカルチャーを背景に持ったプレッピースタイルをプレゼンテーションするべきだ、と?

うん。ストリート的な要素も求められているわけなんだけど、そこは追々でいいんじゃないかな?と思ったんだよね。

と言うのは?

ストリートって自然とかたち作られるものだから、(STACKSの山下)丸郎くんや、グラフィティライターのJOTAさん、LURKさん、DISKさん、そして〈Aevil Labels〉さんと交流していくなかで、サポートしていただいて、その世界観をお借りするというか。そういうことでだんだんと良い形になればいいなと思ってる。彼らがいつも助けてくれて、本当有難いなぁと思う。

今回、HBXとともに制作したアイテムでもJOTAさんに協力してもらいましたね。

うん。タギングでHBXのロゴを描いてもらって、それとスピネーカを組み合わせてガーメントタグにしている。

さらに、JOTAさんのタギングを使ったステッカーが全ての商品に付属するんですね。

そう。これは〈Aevil Labels〉さんが監修してくれたんだ。

それは贅沢ですね!

このステッカーは良いですね。シンプルな洋服にハンドライティングなアクセントが効いていて、とても興味深いです。

日用品シリーズのリーガルパッド。罫線と方眼の2タイプがあり、それぞれ表紙が異なる。画像はLURKさんのタグとスプレーのキャラクターを表紙に据えた方眼タイプ。¥1,650

今回HBXとの取り組みで販売する商品は、〈NAUTICA JP〉のレギュラーアイテムがラインナップされていますね。

そう。元々インラインを販売しましょう、という話がありましたよね?

そうですね。〈NAUTICA JP〉は注目を集めていましたが、海外ではなかなか入手できないので、まずはブランドの本質を知ってもらおう、と。

なるほど。それで、12oz天竺のカットソーであったり、ここ数シーズンの定番であるガーメントダイがピックアップされているんですね。

うん。〈NAUTICA JP〉の基本的な構造は分かるようになっている。

制作したアイテムはHBXにくわえて、東京と香港で販売するとのことですが、それぞれの販売方法を教えてください。

HBXでの販売開始と合わせて、香港でポップアップショップを開催します。セントラルというエリアで、いわゆるビジネス街なんですが、デザイナーズブランドのショップが並ぶ、感度の高いエリアです。

東京はフリークス ストア 渋谷店でポップアップショップをやる予定。加藤農園の鎌倉野菜を販売したり、壁面を(STACKSの山下)丸郎くんが装飾してくれたりしてね。あとネオンアーティストのWAKUくんが作ってくれたネオン管のオブジェもあるよ。

天然ゴム製のビーチサンダル。天然ゴム生産量世界一位のタイで最上級と称される5Lランクのゴムによる、しなやかで心地良い感触が味わえる。こちらも日用品カテゴリーからのエントリー。各¥3,960

〈NAUTICA JP〉はルックブックやエディトリアル、イベントなど、全てに長谷川さんの世界観がパッケージされているのが素晴らしいですよね。

ありがとうございます。

たしかに自然派ワインの制作や鎌倉野菜の販売会であったり、他のアパレルブランドにはないユニークな打ち出しがありますよね。

「今」を感じることがファッションの醍醐味だと思うんだ。飲食や音楽、家具とか、興味はあらゆる方向に向いているなか、洋服だけがファッションを担う時代ではないからね。

今回の東京でのポップアップでも、グラフィティライターのJOTAさん、LURKさん、DISKさん、STACKSの山下さん、さらに加藤農園の加藤さんやステッカーの〈Aevil Labels〉、ネオンアーティストのWAKUさんなど、ファッションの枠に留まらない面々がサポートをしてくれています。

有り難いよね。やっぱり日本のファッションを世界の人に見てもらう機会はもっと増やしていった方がいいし、洋服単体だけでなく(日本の)クリエイティブを世界に発信することが重要だからさ。

世界に向けてクリエイティブをプレゼンテーションするべきだ、と?

うん。僕らジャパンが作る商品は、一部だけ〈NAUTICA CHINA〉にも卸しているんだ。彼らが「買いたい」と言ってきて、本国にも強く言われたので、利益は全くないけど、卸を始めて。ただ、彼が作ったアイテムを横に並べて、新しいレーベルとして展開しているようで。

ええ、そんな状態が続いていますね……。

そうなると、僕らが伝えたいこととは違う何かが誤解されたかたちで中国内に伝わってしまうし、場合によっては、僕らが作っていない商品まで、僕らの作った物のように思われてしまわないか心配に思っていて。僕は完璧主義だから一ミリも違った伝わり方をして欲しくないんだ。クリエイターとしては模倣はついて回ることで仕方ないことと認識しているけど、一方できちんと正しい内容で伝えたいという気持ちもあって。なので、今回のように僕らの作った物がきちんと全世界の人に伝わるのは嬉しいことです。

私たちも〈NAUTICA JP〉とのコラボレーションにとてもワクワクしています。そしてHBXを通じて、世界中のお客様に喜んで頂ければと思います。

12ozの肉厚な天竺素材を使った半袖ラガーシャツ。スポーツウェアとしてのラガーシャツを見直し、ゆとりを持たせたボックスシルエットにアレンジしている。HBXのみで販売する。

HBXとの取り組みを記念して、東京・香港にてポップアップイベントを開催します。その先駆けとなる東京でのポップアップでは、加藤農園とともに制作した新作ショーツや鎌倉野菜の販売にくわえ、STACKSが監修したグラフィティアートの展示を行います。

 

NAUTICA JP for HBX in TOKYO

 

■日時

7月9日(土)- 18日(月)

 

■時間

平日 12:00-20:00

土日 12:00-20:30

 

■場所

フリークス ストア 渋谷店

(東京都渋谷区渋谷区神南1-13-1)

 

 

NAUTICA JP for HBX in HONG KONG

 

■日時

7月29日(金)- 8月31日(水)

 

■時間

全日 11:00-20:00

 

■場所

HBX HONG KONG

(Shop B29-30, B1/F, LANDMARK MEN, LANDMARK ATRIUM

15 Queen’s Road Central, Central)

 

HBXとのコラボレーションアイテムは、7月9日より開催するイベント『NAUTICA JP for HBX in TOKYO』にて先行販売します。その後、7月29日よりHBXにて販売を開始。また日用品シリーズについては、フリークス ストアのオンラインストアでも取り扱いをいたします。